オイルキャンドル 鈴木アキラ レシピ監修

今回はお正月間近ということで、おせち料理用の野菜を使ったグラタンにしてみた。「おせちもいいケド、グラタンもね」というヤツだ。
年末近くになるとスーパーの野菜売場はお煮しめ用の野菜がズラリと並ぶ。もちろん、醤油とみりんで甘じょっぱく煮付けたお煮しめも、僕は大好きなのだけれど(歳のせいか、最近特においしく感じるようになってきた)この野菜たちを使って何か違う食べ方ができないかなあと考えたのだ。
子供や女性が好きなメニューといえばグラタン。チーズがトロトロに溶けて具に絡みつき、ヘリのあたりはちょっと焦げてパリパリになっているグラタンを、男性でも嫌いな人はあまりいないのではないだろうか。当然僕も大好きだ。しかもこの料理はオーヴンで焼くモノ、ダッチオーヴンには最適だ。年越しキャンプのメニューにいかがだろうか。
そしてオイルフォンデュ。具を用意しておけば、後はめいめいが自分の好きな具合まで揚げるだけという超簡単料理。「あー、もうそれいいんじゃない?」「いや、もうちょっと」とか言いながら鍋を囲む楽しみは洋の東西を問わない。ダッチオーヴンは分厚い鉄鍋だから油の温度も下がらず揚げ物には最適だし、そして何よりダッチオーヴンの慣らしにもベストな料理なのだ。使いはじめの最初の数回はシーズニングを兼ねて揚げ物を作っていると、しっかり油がなじんでくれる。今回はニンニクをタップリ使ったガーリックオイルフォンデュだ。
しかし、野外で揚げ物をした場合、問題になるのはその油の後始末だ。家庭でもそうだが、油の後始末というのは結構大変。しかも野外ではなおさらだ。漉して持ち帰るという方法もあるが、僕のイチオシはキャンドルにしてしまうという方法だ。しかも作り方は全然難しくない。食べ終わった後はキャンドルの明かりでワイン。とってもオシャレだ。
材料
・オイルフォンデュの廃油
・耐熱グラスやジャムなどの保存ビン
・固めるテンプル:2本
・太めの麻ヒモ:20cm(グラスの高さに合わせてカットして使用)
・割り箸、もしくは箸と洗濯ばさみ
作り方
1)油が熱いうちに固めるテンプルを通常の量の2倍程度入れ、かき混ぜる。香り付けをしたいならこの段階でペパーミントなどのエッセンシャルオイルを(結構たっぷり)入れる
2)耐熱グラスや保存ビンの底に1を少量入れ、芯となる麻ヒモをセットする。芯の下の部分が油に浸って固まり固定されたら、芯の上を割り箸に挟み、真っ直ぐ上に伸ばした状態で固定して横から油を注ぐ
3)冷えて固まったら出来上がり
4)火を付けても嫌な香りもしないし、ススも思ったほどは出ない。気温が高くなると柔らかく溶けてくるので移動するなら容器はフタ付きのジャムビンなどが適している
ワンポイント

・キャンドルを作る際などは、熱い油でヤケドをしないよう充分注意すること。
・オイルキャンドルは思ったほどのニオイも出ないが、逆に香り付けをしたいときにもかなり多めのエッセンシャルオイルを必要とする

レシピ監修

鈴木アキラ

アウトドアライター。アウトドア雑誌やキャンピングカー雑誌、自動車雑誌等に寄稿。特に野外料理系の仕事が多い。アウトドアイベントの講師をはじめ、テレビやラジオの仕事も多く、ラジオ番組「電話子供相談室」の回答者にもなったりもするが、家にはテレビがない生活。
青森育ちでネイティブに東北弁を使いこなすほか、沖縄好きが高じてウチナーグチ(沖縄方言)もオバアと会話できるほどに。田舎のオバアチャンたちに郷土料理の作り方を教わるのが大好き。
「野外料理超簡単レシピ555」「キャンプで活躍! ナイフ・ナタ・斧の使い方」「これだけは知っておきたい サバイバル術食入門」「燻製&保存食作り入門」(いずれも山と渓谷社)など著書多数

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